分かりやすい建設業の「勾配と傾き」

建設のおいて角度は基本使いません。

 

〇道路や水路の勾配は%(百分率のパーセント)

〇下水道は‰(千分率のパーミル)

〇擁壁や法面の傾斜はSL=1:比率(割分厘)

 

全て三角形で考えるようになってます。

これについて分かりやすく簡単にざっと説明します。

 

擁壁の為の型枠については多く説明しますね。

 

まず

〇道路水路勾配

水平距離L=1に対しての垂直Hの比率です。

(図1)

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水平距離を1とした場合、垂直Hは0.1なので10%

斜め45度が100%ですが、道路水路においてそれ以上は無いでしょうからこういう表し方になったのかな? 

 〇下水道の勾配

考えは道路水路勾配と同じですが、単位が違います。

千分率の‰(パーミル)です。

百分率で1%ならば千分率で10‰となります。

 

下水道は上水道と違い圧がかかってる訳ではなく勾配だけで流すのと

汚物汚水を街中で縦横無尽に収集しながら処理場に流す為、大きな勾配を取れません。

極めてゆるい勾配です。

2‰~6‰ぐらいが僕の経験上ですかね。

水平距離1mで2ミリから6ミリの落差です。

〇擁壁、法面の傾斜

これは今までの道路などとは逆の考えです。

垂直H=1に対しての水平Wの比率です。

(図2)

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重力式擁壁や石積みブロック積みは3分~5分が多いですね 。

盛土の堤体や土手は1割~2割ぐらいが多いかな。

 

ではこれから色んな計算を勉強しましょう。

簡単ですのでし必要です。

まずはSL長の出し方

f:id:sisinonishi:20190113171704p:plain覚えやすいでしょ?

 

 

次は具体的に重力式擁壁のセパの長さの計算。

f:id:sisinonishi:20190113180247p:plainでは、傾いた面に直角(カネ角)のセパを入れて浮き止めになるの知ってますか?

入れるのは最下段のセパの10cmぐらい横に入れましょう。

傾き側の外の止めは木っ端で独立して止めても大丈夫だと思います。

まず予備知識

 

 

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実寸xが水平の最下段のセパの長さです。